アレルギー性鼻炎のレーザー治療は保険でも認められている治療法であり、治療成績が良く、副作用も少なく、普及している治療法です。副作用が少ないことから、薬を服用できない妊婦もレーザーで治療可能です。
通院でレーザー治療(レーザー治療を手術という)ができ、治療(手術)後も普段通りの生活ができます。
しかし、その効果はどうなのでしょうか?副作用はあるのでしょうか?
アレルギー性鼻炎のレーザー治療は保険で認められている治療法であり、保険適応となります。レーザー治療の費用は、1万円程です。
鼻の中に下鼻甲介という部分があり、鼻から吸い込んだ空気はまず下鼻甲介に当たります。吸い込んだ空気の中の抗原が鼻粘膜に付着し、アレルギー反応を起こすのですが、主にその下鼻甲介付近でアレルギー反応を起こします。
アレルギー反応を起こす下鼻甲介の粘膜にレーザーを照射すると熱により、照射部位を蒸散させる(表面を削り取る)ことで、周囲組織のたんぱく変性が起こり、ことによりアレルギー反応を抑制し、くしゃみや鼻水の症状を抑えます。
花粉症の場合は、花粉症のシーズンの前にレーザー治療を終わらせておくことが理想です。
レーザーの種類
下鼻甲介粘膜の表層部、繊毛上皮から上皮化固有層まで浅い部分を焼くので、炭酸ガスCO2レーザーを使用することが多いです。
粘液を出す細胞が削り取られるために鼻水が減り、下鼻甲介の粘膜上皮の変性により粘膜の浮腫が起こりにくくなったり、知覚神経末端が減少するためにくしゃみが減ったりします。
効果は個人差があり、中には効果が現れない人もいます。徐々に粘膜上皮が再生して行くので、1年から2年でアレルギー症状は戻る可能性があり、これも個人差があります。
レーザー治療は基本1回ですが、効果が不十分な場合は2ヵ月以上間隔を置き再度レーザー治療をする場合があるとのことです。
レーザー照射を行う表面の麻酔をするので、強い痛みはないと思います。
ニオイを感じる嗅裂部は、レーザー照射部位と離れているため、ニオイに鈍くなることはないです。