多くの人が洗濯は仕分けして洗濯していると思います。特に大切にしたい服といつも着まわす服は、別々に洗うようにしているでしょう。各家庭で仕分けの方法、ルールがあると思いますが、洗濯物の仕分けについて記載します。タオル類を洗う日、色物を洗う日、白い物を洗う日、大切な衣類を洗う日と分けているといいかもしれません。
洗濯機のコースには様々な違いがあり、大切にしたい服やしっかり洗濯したい物、ふんわり柔らかに仕上げたい物などによって洗濯機のコースを使い分けます。
それぞれの洗濯機にコースを選択すると、洗いの時間やすすぎの回数などが表示されます。参考に実際使っている洗濯コースの違いを記載しておきます。
洗濯コースによる違い(例 HITACHI)
コース | 洗い | すすぎ | 脱水 | 乾燥 |
---|---|---|---|---|
ドライ | 9分 | ためすすぎ3回 | 3分 | ― |
ソフト | 12分 | 回転すすぎ1回+ため1回 | 4分 | |
念入り | 25分 | 回転すすぎ1回+ため2回 | 4分 | |
標準 | 15分 | 回転すすぎ1回+ため1回 | 4分 |
「ソフト」「念入り」「標準」は、洗いやすすぎ、脱水の回数や時間を変えることができます。
洗濯槽に入れる量(例 HITACHI)
コース | 洗濯機に入れる量 |
---|---|
ドライ | 1.5㎏ |
ソフト | 4.5㎏ |
念入り | 10㎏ |
標準 | 10㎏ |
お気に入りのTシャツが毛玉っぽくなっているとショックです。上記のように、毛玉防止のためにタオル類とは分けて洗っています。毛玉を防ぐには、毛玉がどうしてできるかを考えた方が良さそうです。
毛玉は、生地同士が擦れ合い、生地の表面の繊維が丸くまとまってしまい毛玉となります。
毛玉ができやすいか否かは、どのような素材で作られたのか、どのように織られたかによって違います。綿や麻、シルクは毛玉になりにくい素材です。はまた、ウール、カシミヤ、アンゴラなど動物性繊維は毛玉ができても自然に落ちて、毛玉が定着しないようです。(参考・東京都クリーニング生活協同組合)
以上のものは毛玉ができやすい素材とされてます。
これは多くの方が実践している洗い方ではないでしょうか。色の濃い服で初めて洗う物は、他の洗濯物と分けなければなりません。「色落ちしそうだな」っという服は経験上わかると思います。何度も洗濯をして色落ちしないだろうと思える服は、一緒に洗っても構わないでしょう。私は夏に限りますが、「白い物はより白く」したいので、白を着る機会の多い夏場は白と色物を分けて洗っています。 また、様々な機能が付いている洗濯機は温水洗いができます。「白い物をより白く」洗うためには温水で洗うことが効果的であり、反対に色物は温水で洗うと色落ちしてしまいます。
独り暮らしなどは仕分けは非効率的ですので、せめて、初めて色柄物を洗濯する時には気を付けて洗濯してください。
先に洗濯機で軽く洗濯しておき、後で他の洗濯物を追加する方法もあるでしょう。軽く手洗いして、他の洗濯物と洗う方法もあります。シミの場合は、シミの種類によって洗濯機だけでは落ちない場合がありますので、その部分だけをシミ用の洗剤を使ってシミ抜きします。シミ用の洗剤がなければ、固形石鹸や酸素系の洗剤、台所洗剤も効果があるとのことです。
大切な衣類は品質タグをチェックして洗濯した方が失敗がありません。
温度は40℃が限度で洗濯機で洗濯できる。塩素系漂白剤の漂白はできない。
参考・消費者庁
洗濯物の種類によって、洗剤や柔軟剤を変えます。多くの方は、一般洗濯用洗剤とおしゃれ着洗剤、最低でもこの2種類は使っていると思います。
何を優先するかによってどのような洗濯洗剤が好きか決まります。兎に角白く仕上げたいのか、泥汚れを落としたいのか、主にニオイを取りたいのかを考え選んでいると思います。また、家族に小さいお子さんがいる家庭や、女性か男性かによっても洗濯用洗剤が変わります。洗濯洗剤も進化し、いろんな種類が発売されています。最近の傾向としては、ニオイを気にする方が多く、男性臭や加齢臭用の洗濯用洗剤もあります。また、オーガニックの流行により、界面活性剤を使用しない、天然成分の洗濯洗剤も発売されています。
中性洗剤は洗浄力は弱いですが、繊維に優しい洗剤です。
柔軟剤は静電気を予防したり、肌への摩擦を抑え、肌触りを良くしたりしますので、使うことをオススメしますが、中には柔軟剤を使用することによって吸水力が落ちる事を嫌がる方もいます。また強い香りを好む方と、アロマ系の香りが苦手な方もいます。 柔軟剤を使い過ぎると吸水力が落ちたりしますので、使い過ぎに注意しながら、規定の量を守りながら、ご自分の好みで使う量を決めると良いでしょう。
柔軟剤は多くの種類が発売され、また、発売終了する数も多いです。私の経験では、1つの柔軟剤に絞るのではなく、数種類の香りの柔軟剤を常備して置き、日によって変えることをオススメします。その理由は、1つの柔軟剤に絞ってしまうと、ご自分の洗濯物の香りに麻痺してしまうからです。他人にとって結構なキツイ香りでも、ご自分では気づかなくなってしまうのです。香りの強い柔軟剤も多いので、マナーも考える必要があります。
計量キャップや計量スプーンには、多くの場合、目安として30Lと55Lに目盛の線が引かれています。上の写真では「30L」「55L」「65L」と目盛があります。 洗濯機に対して洗濯物の量半分で、洗濯用洗剤の計量キャップまたは計量スプーン、水30L(0.4杯)の線までです。ドラム式も全自動も、ほぼ同じ量です。洗濯物の量8割で、洗濯用洗剤の軽量キャップまたはスプーン、水55L(0.8杯)の線までです。
洗濯物の量 | 洗濯用洗剤の量 |
---|---|
洗濯機半分程 | 30Lの線を目安にする |
洗濯機8割程 | 55Lの線を目安にする |
上記は目安です。洗濯機の容量に違い、例えば一人暮らし用(5kg以下)の洗濯機でも、目安と大きく変わることはないと思います。使用量の確認は、洗濯機の取扱説明書または洗濯用洗剤・柔軟剤のボトルに詳しく書いてあります。
大切な衣類は標準コースで洗うよりも、もっと優しく洗うコースを洗濯します。洗濯機(メーカー)によって「手洗いコース」「ドライコース」「おうちクリーニング」「ソフトコース」など、表記が違いますが、どれも水で優しく洗い、脱水時間も短いです。クリーニングと違う点は、クリーニングは水を使わず石油系で洗いますが、家庭用の洗濯機は水で洗います。 下記の品質幼児タグがある場合は水洗い(家庭で洗濯)できません。手洗いタグがある場合は、優しく洗うコースで洗濯が可能です。
家庭で洗濯できない
水洗いはできない |