私は転勤が多く、多くの県に住んだことがあり、それで気が付いたことがあります。水垢に関することです。
県によって水垢が付きやすい水質と付き難い水質があるのではないかということです。水垢の原因は水に含まれるミネラル分です。
イタリアの水道水は硬質、つまりミネラル分、ミネラルの中でも特にカルシウム分が多く、シンクや洗面所などを使った後は水滴を残さないように拭き取らないと、すぐに石灰化して白い水垢が付くらしい。
イタリアはシンクや洗面所の水分を綺麗に拭き取ることは常識のようです。
福岡に住んで3年ですが、今のところ、水垢はまったく付いていなません。
お風呂場の鏡も、浴室用の洗剤で軽く洗うだけで、水垢も付かずに綺麗です。しかし、熊本は水垢がすぐについてしまっていました。熊本は水道周りはもちろん、お風呂場の浴槽にまで薄く水垢が付いていました。熊本在住は2年間でした。
熊本は地下水が豊富で水がおいしいことでも有名な県です。
熊本市の水道水には、健康を保つのに不可欠なカルシウムやカリウムなどのミネラル成分がバランス良く含まれており、健康やおいしさに貢献しています。さらに、血管の柔軟性を保つ効果があるとされるケイ素も豊富に含んでいます。つまり、水道水でありながら、実は天然のミネラルウォーターそのものなのです。
調べると、やはり熊本の水はミネラル分が豊富であることがわかります。
水には、カルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれています。、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を軟水といい、120mg/l以上を硬水といいます。つまり、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水となります。(参考 evian)
WHOの分類
富合南部水源地 | 平均硬度 141mg |
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廻江・清藤水源地 | 平均硬度 140mg |
木原水源地 | 平均硬度 118mg |
上記は熊本市のみのデータです。硬度50~60mgの水源地が多い中、2カ所の水源地が硬水の値を示しています。しかし。熊本市でも才木水源地の硬度は24mgだったので、熊本市内でも地域によって違いがあるようです。下記リンクの水道水質データベースによると、熊本市は、全国的に見ても硬度が高いことがわかります。
4カ所の浄水場 | 平均硬度 30~36mg |
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多々良浄水場 | 平均硬度 65mg |
福岡市のみのデータを比較してみました。福岡市の4カ所の浄水場の硬度は30~36mgという低い値を示しています。多々良浄水場のみが65mgと高いですが、福岡市はミネラルが少ない水道水であることがわかります。
東京の水道水の硬度は60前後であり、全国の平均硬度も55~60mgです。全国の水道水の硬度は下記のサイトで調べることができ、自分の住むところの水道水の硬度を知ることができます。
下記は、全国の水道事業者等が実施した水道水の水質検査結果を掲載しているwebサイトです。
やはり、熊本の水垢の理由は水の質、ミネラルが多いことによるのかも知れません。ミネラルの多い地域に住む方は、日本でも水滴を残さないことが水垢を防ぐことになるでしょう。
水滴を残さないことが大切ですが、水垢が目立たない素材や色を使うことも重要だと思います。私の経験上であるが、以下のことで水垢は目立たなくできると思います。
着いてしまった水垢は、水垢に効果ある洗剤を利用するのが一番です。
P&Gの製品だが、日本では発売されていない商品で、イタリアの家庭で一般的に使われている石灰化を溶かす洗剤です。ニオイは酢のようなにおいだそう。
ヒルナンデスをはじめ様々なメディアで紹介された有名な水垢洗剤で、東急ハンズでも取り扱っている洗剤です。洗剤茂木和哉は酸性製剤で、その成分はスルファミン酸と酸性の研磨剤です。スルファミン酸は酢よりもカルシウムやマグネシウムを強力に溶かす成分です。
手軽に落とす消しゴムタイプの洗剤です。天然研磨成分のシラス火山灰配合で、消しゴムのように擦っただけで綺麗になるというものです。シラス火山灰は九州南部に分布する地層で、ケイ酸や酸化アルミニウムからなる火山ガラスです。
商品名→水アカ汚れ消しゴム
ヒルナンデスでもシンクの水垢を落とすのに、クエン酸を使っていました。その内容を紹介すると、水100ccにクエン酸小1/2を溶かした物を吹きかけ、水で濡らしたボディータオルで洗うというものでした。上記の洗剤の成分でもわかるように、酢やクエン酸も効果があるようです。