ソファーのバネが壊れて凹んだ座面
ソファーの座面の一部が凹んでしまい、買い替えるならとその前に簡単に修理してみようと分解。
ソファーの内部構造
ソファーの内部の構造・スプリングの部分は次の道具が使われているらしいです。
- コイルスプリング
- Sバネ
- ウェービングベルト
- ポケットコイル
実際のソファーの内部
実際にソファーを分解したところ内部は
- 袋から飛び出たコイルスプリング
- コイルスプリングの並びが傾いている
- 中央のSバネ1本が切れている(Sバネは3本ある)
- ボロボロになったウレタン
- 左側を止めていたウェービングベルトからウレタンが外れている
実際に座面を支えているのは、コルクスプリングとSバネ、ウレタンで、ウェービングベルトは両端のウレタンを固定しており、麻のベルトでSバネを固定しているように見えます。
- ソファーの中身(お高いソファーではありません)
チップウレタンとウレタンフォーム
チップウレタンは再生した製品であり、安価で求めることができます。また接着剤で圧縮加工しているので、強度もあり、へたりにくく弾力があるとのこと。
クッション性は十分に確保できますが、どうしても角部分は角ばった触感になったり、表面の座り心地も硬すぎてしまうため、ソファやマットなどのクッション材の芯材としてチップウレタンを利用し、周りを薄く柔らかいスラブウレタン(チップウレタンに対し、ピュアウレタンと呼ばれます)でくるむことで角や表面の手触りを滑らかに
モールドウレタンラボ
芯はチップウレタンで、外はウレタンフォームが良いということでしょうか。
ウェービングベルトとは?
ウェービングベルトは合成ゴムや麻で作られたベルトで、弾力性があり、ソファーのクッション材として利用されるとのこと。次の画像のようなベルトです。
Sバネとは?
Sバネはバネを波状にしたもので、ポケットコイルに比べ反発力はないですが、横揺れには強いとのこと。
分解したソファーは3本のSバネが使用されていて、そのうち1本が切れてました。
ポケットコイルとは
ポケットコイルは、コイルをひとつずつ不燃布に包んでいるもので、上下の動きに反発力、クッション性がありますが、Sバネと比べ横揺れに弱いとのこと。
分解したソファーにもポケットコイルも使われていました。しかしいくつかは不燃布の袋を破って飛び出していました。
ソファーの修理に必要なもの最低限
安いソファーなので高い値段で修理する必要もないので、最低限の価格でDIYで直せたらと思い道具を購入。
- 布(100均で販売されている裏地)
- 布用ホチキス(100均のタッカー300円)
- ホームセンターの端材(50円)
- 万能ベルト(100均)
その他
- 利用していないウレタンの枕
- 利用していないクッション
詰め込んで万能ベルトと端材で固定しました。
タッカーで留める
ソファー修理に便利グッツ
ポケットコイル、S字バネは販売しているものを見ることがありません。そこで便利だなと思ったソファー張り替えセット。
上の大きめの1人掛けソファーにはSバネが3本入っていました。
セットの内容
- Sバネ×5本
- 固定具×10個
- 釘×30本
- 引張コイルバネ×10点
ウェービングベルトは入っていません。
ウェービングベルトがあるとより丈夫になりそうです。
100均の布用ホチキス、タッカー(300円)が使える
針が1200本入っていて300円です。簡単に使え、失敗や弱さもありません。300円のタッカーで十分です。このソファーを修理して10ヵ月が経ちますが、タッカーで布を貼り付けたところは全く問題ありません。
ソファーをDIYで修理前後
ソファー修理前
修理後
中にしっかり詰めたので、座面の凹んでいた部分は膨らんでいます。